迷想院生・正義のヘーゲル

義務と権利・・・

今年度の最終授業に発表が当たった。「法の哲学」第三部・倫理に入ってその前段部。この倫理では家族、市民社会、そして国家という3段階の解説がなされる。 今回の部分では共同体の意志と個人の意志が自由という目的に向かってそれぞれ義務と権利を有する。…

自由とは・・・

今日のヘーゲル、人倫における個人の権利について。共同体におけるルールのなかでこそ自由はあり得るという話。共同体における個人の権利、それこそ自由である。権利を自由と読み替えれば納得できる。まぁ自分勝手と自由は違うということ。最近の日本では自…

自由の意味・・・

今日は発表担当の日。仕事は一段落ついたが準備不足は否めない。仕事中に発表用のレジュメを書き上げる。 今回の担当箇所は「法の哲学」第三部倫理の中から義務論について。アリストテレスの「ニコマコス倫理学」が参考になると言われていたが読む余裕は無し…

発表・・・

いよいよ発表当日。昨夜遅くまでかかって2/3ほど書き残りは今日会社にて書き上げた。 それにしてもヘーゲルは翻訳でも読みにくい。日本語なのに理解に苦しむ。しかし何度も読んでいるうちだんだんわかり始める。5種類の翻訳を読み比べさらには原書から単語…

久々のヘーゲル・・・

後期に入って始めてのヘーゲルはほぼ2ヶ月ぶり。今日のお題は「法の哲学」140節、「善から悪へ」。 主観だけでは善悪の判断はつかないから客観的な要素が必要。客観的な要素が減るに従い独善的となり悪に近づく事がある。カントは主観から善悪の判断を取り…

良心とは・・・

今日のお題は「良心」について。 真実の良心は、即自かつ対自的に善で有るところのものを意志する心がけである。 「法の哲学」中公クラシックス 良心は主観的にも客観的にも善であると判断する基準のようなもの、と解釈。何が善なのかの基準みたいなもの。だ…

質問というより内容の確認・・・

前回の不甲斐ない発表から一週間、今日の発表はドクターコースの学生さん。さすが上手くまとめており、今回のテーマに近い以前に書いた論文も参考にと手渡された。 予習で読んでいても理解できない。日本語なのに相変わらず理解できない。授業で解説を聞きな…

苦難の一週間・・・

一週間悩み通したレポート、今日が発表の日。今回はホントに上手くまとまらなかった。ただ調べられるところは押さえておいたことが教授の印象を良くしたかも知れない。スッキリと仕上げることができないと授業中の一時間半が針のむしろのよう。参加者が少な…

日本語なのに・・・

明日の発表を前に仕事もほかの授業も手につかないしアタマが働かない。いまはただ「法の哲学」の担当個所しか目に入らない。幾つかの翻訳をみくらべ解説書をみてもまだ理解が及ばない。発表は明日、日中は会社なので今夜中にある程度まとめてしまいたい。で…

あと3日・・・

金曜日のヘーゲル、今週は要約の担当。「法の哲学」はパラグラフごとにナンバリングがされておりいつも2つのパラグラフをまとめてくる。今年は第二部の「道徳」から始まって前回は第3章の「善と良心」に入ったところ。前回はかなり短いパラグラフだったの…

lesson-7 自由あれこれ・・・

ヘーゲルの自由とカントの自由、それぞれ定義が違うらしい。今日はヘーゲルの自由について。 共同体の中で道徳的な理性を持った自由、だから完全な自由ではなく制約のある自由。この自由の中でやって良いこと悪いことを判断する。カントの自由論はまた違うら…

Lesson-7 日本語なのに・・・

この授業は翻訳を使用している。でも、難しい。日本語なのに理解に苦しんでいる。 「特殊」という言葉、普通じゃないとか他に類のないことという意味で使われる。今日もこの言葉が出てきたが「十人十色」的な意味合いで使われている。どうも普通じゃない感じ…

Lesson-6 初発表・・・

ヘーゲルの授業だけは翻訳を使って中公クラシックスの「法の哲学」を読んでいる。 参加者の一人がその回の内容を要約して発表、その内容について話をする。その要約担当になった。 だから今週はこの要約のことで頭がいっぱい、何も手につかない状態。読んで…

Lesson-5 法について考える・・・

ヘーゲルの「法の哲学」、今読んでいるのは道徳の章。今日から「意図と福祉」に入った。 行為には一連の繋がりがありそのプロセスにおいて分割することが出来る。その行為において意識した目的に対する結果と想定外の結果、それぞれに対する責任。そして結果…

Lesson-4 抽象法と道徳そして人格と主体・・・

道徳の立場は、意志がたんに即時的に無限であるばかりでなく対自的に無限であるかぎりにおける、意志の立場である。 Der moralische Standpunkt ist der Standpunkt des Willens, insogern er nicht bloß an sich, sondern für sich unendlich ist. 今日はヘ…

Lesson-3 わかるって楽しい・・・

今日はヘーゲルの「法の哲学」。「所有」ということについて教授から講義。そして「刑罰の正当性」について。ヘーゲルにおいては人は理性的であるという前提の基に理論が展開される。 一度読んでも解らない言い回しも教授の説明を聞きながら徐々に理解が進む…

Lesson-2 ヘーゲルあれこれ・・・

金曜日はヘーゲルの日、そしてテキストが翻訳ものの日。今日はドイツ語から解放されている。が、ゆくゆくは参考文献として原書も使用するらしい。 使用するテキストはヘーゲルの「法の哲学」。二回目の今日は「ヘーゲルをよく知ろう!」ということで教授から…

Lesson-1 やっと翻訳、でも難解・・・

今日のお題はヘーゲル「法の哲学」、「近代ドイツ哲学史研究」で使用するテキスト。この授業では翻訳を使って読み進めるが一応原書も参考にするようにと。 出席者は5名、初回の今日は「法の哲学」について概要の解説を講義形式で。 「法の哲学」というタイ…