発表・・・
いよいよ発表当日。昨夜遅くまでかかって2/3ほど書き残りは今日会社にて書き上げた。
それにしてもヘーゲルは翻訳でも読みにくい。日本語なのに理解に苦しむ。しかし何度も読んでいるうちだんだんわかり始める。5種類の翻訳を読み比べさらには原書から単語を調べ直す。
今回の担当個所は「法の哲学」141節、「道徳から倫理への移行」。
善は自由の実体をなす普遍的なもの、しかしまだ抽象的なものであるから、したがって善にとっては、総じてもろもろの規定とこれらの規定の原理とが、しかいこの原理は善と同一的なものとして、要請されている。それはちょうど、規定するはたらきのたんに抽象的な原理たる良心にとっても、それのもろもろの規定の普遍性と客観性が要請されているのと同じことである。この両者、善と良心は、どちらもそれだけで全体性にまで高められると、無規定なものとなる。この無規定はとうぜん、規定されるべきである。
善は抽象的だから具体的な内容が必要であり、良心は主観的だから客観性を必要とする、この善と良心が一つになって互いを補うことで倫理となる。この善と良心の段階である道徳は主観的な段階であるがいかにして客観性を得るか。それは他者の存在による社会のって得られると考えられる。これは共同主観というところから主観を含んだ客観性によって倫理へと移行する。
ゼミでは教授から誘導尋問のように質問がなされそれに答えて行くに従い目の前の霧が晴れて来る感じ。授業が終わる頃には自分なりにまとめなをすことも出来ていた。流石教授・・・
- 作者: ヘーゲル,Georg Wilhelm Friedrich Hegel,藤野渉,赤沢正敏
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 新書
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