迷想院生・ニーチェの本心

初授業のニーチェは理解不能・・・

今年初めての授業はニーチェの「善悪の彼岸」訳読から。 深くこの世界を洞察した者は、人間が浅薄であるということのうちにどのような智恵が潜んでいるかを恐らく想像するであろう。人間が浅薄で、軽率で、虚偽であることを教えるのは、人間の保存的本能であ…

深読みが・・・

どうも裏まで読めない。そのままの意味で読んでいてもなんだかわからない。所々で入る教授の説明でニーチェの本音が見えてくる。でもそれは教授の解釈、だから別の読み方もあるわけでドクターの学生たちと議論になることもある。こちとらヘェーと聞いてる状…

日本語なのに・・・

今日の授業は指導教授の著作を精読、担当者が要約したレジュメを基に議論。内容はヘーゲルからニーチェに繋がる哲学史の新たな解釈。この授業ではニーチェの「善悪の彼岸」を原書で読む回と教授の著作を精読する回が交互に行われる。だからニーチェについて…

Lesson-7 意味するものとは・・・

カントやヘーゲルは日本語の意味がわからず苦労している。それに比べてニーチェの文章は読みやすい。でも素直に読んでも解らない。その言葉が何を意味しているのか、裏の意味を読みとらねば本当の理解に至らない。今日の講義で何カ所か教授の解釈を聞くこと…

Lesson-6 歴史も解釈次第・・・

今日の授業は教授の研究について。ヘーゲルからニーチェへ繋がる哲学史解釈。 哲学史は様々な味方、解釈ができる。新たな哲学史を書き換えていく研究。 そう言えば建築史のレポートでオリジナリティを求められた。歴史は解釈次第ということか・・・

Lesson-5 ニーチェの本心・・・

今日はニーチェの書いた文章の訳読。心理学についての文献の注釈とニーチェ自身の考えのメモ。メモだからホントに断片的な文章で捕らえ所が無い。ニーチェの否定は本心なのか否か。否定しつつも本心は肯定ということもあるらしい。 ドクターコースの人に良い…

Lesson-4 ニーチェの捕らえ所・・・

今読んでいるのが「善悪の彼岸」。1886年だからニーチェ42歳の著作で今の自分と同じくらいの頃に書いた作品。そう考えると悲しくなる。 ニーチェの著作はかなり散文的な書き方がされており何となく読んでいるとそのまま流れてしまう。 ニーチェについても前…

Lesson-3 言葉の壁・・・

今日はニーチェの日。そして今日の教材はドイツのニーチェ学者が書いた論文。まだ邦訳が出ていないのでドクターコースの学生が訳を担当。内容はニーチェの心理学に関する話。これまでは翻訳があったので何とか内容を理解する手助けがあったけど今回はドイツ…

Lesson-2 ドイツ語、先は長い・・・

ドイツ語をなんとかせねばならない。ぼちぼち始めたドイツ語だがやはりモタモタしてられない。先日、指導教授が言っていたドイツ語の教本を教えてもらいに教授の研究室を訪れる。 差し出されたのは「独文解釈の研究」という本。数行のドイツ語に対して訳し方…

Lesson-1 やっぱり原書・・・

今日の科目は「実践哲学研究」で指導教官の授業。参加者は現役院生と社会人院生、博士課程に学部生とバラエティに富んだ10名。 内容はニーチェの「善悪の彼岸」を訳読しての議論。社会人と学部生は翻訳の担当から免除されるが立候補すればやらせてもらえる。…