訳者によって・・・

今日はヘーゲル精神現象学』の訳読。教授が緒論の一節を訳し解説を加えて行く。教授は逐語訳の如く一語ずつ訳して行く。自分が用意していたのは長谷川宏の訳文。長谷川訳はかなりの意訳が入っていると言われるだけあり教授の訳とはかなり言葉が違う。だからどこを訳しているのかわからなくなる事もしばし。金子武蔵訳を持っていた学生に聞いたらほとんどそのとおりだったらしい。やはり金子訳は逐語訳なのだろう。教授の推薦はこの金子訳、日本語ではないけれどもと言う注釈付きで。長谷川訳ではそれ以上先に進めないという。長谷川宏の解釈に乗ってしまうという事だろう。ほかの教授はまず理解する事が大切と言う。その長谷川訳でもわかり難いから困ったもの・・・

精神現象学

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