アラン・レネ/ジャン=リュック・ゴダール短編集

昨日に続き松本俊夫に引きずられるままに。「映像の発見」によく出てくるのがアラン・レネ。この監督の映画も見たことはなかった。
引かれていたのは「ゲルニカ」。ピカソゲルニカを題材にした短編映画だが全編通してゲルニカの全体像を見せることがない。動かない絵画をカメラの動きによる動画として構成する「写真構成」。ピカソにこの映画を見せたとき、周りの人々は作品が判りづらいという評だったがピカソ本人は「これはこれで良い。作品が見たければ実物を見ればよい」と言ったらしい。
なるほど「ゲルニカ」そのものは判りづらい。しかし、この映画が表現しているのはゲルニカという土地に起きた惨劇でありピカソゲルニカを何故描いたかということ。この映画は「ゲルニカ」を紹介しようとしているわけではない。見た上で違和感は無かった。
これまでこの手は避けていたが見てみると良い刺激。ただ6800円はちょっと高い・・・