弱点・・・

去年の今頃、大学院受験のための追い込みで専門用語を必死で覚えていた。入試は無事通過しあれからもう一年が経とうとしている。予定では4単位科目4つに2単位2つの計20単位だったが4単位科目一つに後期は出席できなかったので16単位になるだろう。来年も14単位以上取らねば修了要件を満たせない。論文書きながらこれはなかなか大変。その前に後期科目の一つにレポートが課された。これを出さなければ単位が取得できない。となるとまた2単位減ってしまう。
この大学院に入って初めてのレポート。分量は原稿用紙5枚の2000字だからはっきり言って少ない。しかし大学時代も大してレポートは書いてないし作法もあやふやなまま書いてきた。引用によって論じるより自分の意見を押し通してきたレポートが多い。制作系だったので卒業論文ではなく卒業制作。だから何十枚もの論文など書いたことがない。たかだか5枚2000字も今の自分にしてみれば悩める分量。しかし今の専攻は論文を書くのが当たり前、それがメインみたいなところ。そんなところで今まで一年間何も書かなかったのが不思議なくらい。
さて、今回のレポート、お題は近代哲学についてなら何でも。自分で問いをたてて論じろということ。そんなことで選んだのは「近代哲学における自由論について〜J.S.ミルの『自由論』を中心に」。たまたま光文社で最近新訳が出た『自由論』が読みやすそうだったから。そしてヘーゲルの授業で読んでいる「法の哲学」でも自由に関する記述がありなかなか興味深かったから。そして現代日本における「自由」というものが「自分勝手」になってしまっているように感じるからミルの「自由論」が今にも通用するのかを検証してみたかった。
いざ書きはじめてみると引用だけでそれなりの分量を占めてしまう。何を問うのかという出だしだけで既に2枚以上。これじゃ本題に入る前に枚数をオーバーしてしまう。5枚2000字って短い分難しいかも・・・

自由論 (光文社古典新訳文庫)

自由論 (光文社古典新訳文庫)