Act.9 翻訳あれこれ・・・

翻訳は訳者によって様々。おなじ文章でも理解しやすいモノや読みづらいモノなどなど。
ヘーゲルの翻訳で有名な長谷川宏氏は難解なヘーゲルを読みやすい日本語に訳されていると評判。しかし意訳が過ぎるという批判もある。昨日、ヘーゲルの授業で教授にその旨聞いたところ長谷川訳は研究者の間ではやはりかなり意訳しているとされているらしい。でもそれで読みやすく理解しやすければ読む価値は大いにあるとのことだった。
研究者の間で良い訳と言われているモノは原書と見比べながら読む必要があるらしい。読みやすいとは違った次元の話。基本的に原書が読める人たちの話だから。彼らにしてみると単純化されていたり意訳されて文章は本来の意味からずれているということらしい。
それにもう一人の教授は翻訳は誤訳の始まりとも言っていた。翻訳に誤訳は付き物だと。
今日はそんな翻訳ものを探して神田の古本屋街を彷徨う。手に入れたのはヘーゲルの「法哲学講義」長谷川宏訳とカントの「実践理性批判」宇都宮芳明訳の二冊。新品なら11865円のとこ8100円と4千円弱も安く手に入る。
あとヘーゲルの「美学講義」やはり長谷川宏訳で3巻セットが15000円で出ていたがこれは次回。無くならないことを願い・・・

法哲学講義

法哲学講義