二十数年ぶりの入試は・・・

yso-muko2007-02-03

この前卒業した京都造形芸術大学は書類審査だけだったから入試は無し。入学試験を受けるのは二十数年ぶりになる。
今日は大学院の入学試験。人文科学研究科の哲学専攻を受験することに決めたのは昨年の11月。それから3ヶ月、大急ぎでの準備の末、今日の受験にこぎ着けた。
やりたい研究テーマはなんとなく持っていた。研究計画書を書くに当たって資料を調べているうちに漠然としていたテーマが絞られてきた。ただ、調べれば調べるほど何も知らない自分が浮き彫りになり愕然としながらの作業だった。
そんな中で決めたテーマは「建築論における哲学的思考の有効性についての研究〜現象学を中心に〜」
早い話が「現象学的に〜」っていうけどそれってホントにわかって使ってるの?ってこと。現象学を理解してそれが建築論を語る上で如何に有効かということを検証してみたいと思っている。まぁ哲学の世界に身を投じて「考える」ことについてのスキルを上げたいということ。
試験は筆記と面接。筆記は大きなテーマの論述が1問と専門用語の説明が5問ほど。専門用語の説明は2問がビンゴ。後の2問は思い出すままに書き最後の一問は聞いたこともないので白紙。大きなテーマはそれなりに書き上げた。
午後からは面接。社会人入試はもう一人年配の女性と私の二人きり。先に女性が面接に向かい待つこと30分ほど。入れ替わりに面接室に入るとロの字型に並べられた机の三辺に3名ずつ9名の教官が私を取り囲むように座っている。正面に座っている主任教授から研究内容の説明を求められ18の目に凝視されながらの発言。かなり緊張してノドはカラカラになる。一通り説明を終えると一人の教官から「なかなか良いテーマ設定だ」という言葉にひと安心。何故この大学を選んだのかなど一般的な質問のあと、もう一人の教官から「好きな建築家の言葉は」などという質問。
他の教官からは質問もなく時間にして20分ほどで終了。部屋を出た途端にドッと疲れが。これまで3ヶ月の緊張が解けた疲れだろう。それなりに思いをぶつけたので後は結果を待つばかり・・・