みんなのものはだれのもの・・・

いつも行く図書館、そこにル・コルビュジェの作品集があった。全8巻の作品集は今では絶版になっていて古書で出るとそれなりの値段がついている。何度か借りてみたことがある。
しばらく前からその本を見ない。あった場所はごっそりと抜けている。貸し出し中かと思っていたが今日行っても見あたらない。書庫にでも入ったのかと検索してみると出てこない。係員に聞いてみると先日の整理で見つからなかったらしい。スタッフ用の検索画面には「不明」と表示されていた。数ヶ月前にはあったのに。誰かが持ち去ってしまったのだろう。書き込みや切り抜きだけじゃなく持ち去る輩まで居たとは。
書き込みについてもアンダーラインの他にコメントまで書いてるのもある。自分の考えを見せびらかしたいのだろうか。邪魔でしょうがない。書き込まれたところが気になって読む前から誰かのフィルターがかかってしまうような気がする。それにしても持ち去るなんて窃盗じゃないか。建築関係者かコルビュジェのファンなのか。
建築の設計って人や環境に対しての思いやりがとても大切だと思う。盗んじゃいけないなんて人としての最低限の事。そんなこともわからないなんて。そんな人に設計などして欲しくない。
この紛失事件、建築関係者とは限らない。ただコルビュジェに興味のある人は建築関係者に多いだけ。そうじゃない人も沢山いるだろう。決めつける気はないがもし建築関係者ならばと言う話。
図書館の本はみんなのもののハズ。自分さえ良ければって感じが見えてホント嫌になる・・・