半歩先・・・

東京は三鷹に完成した不思議な住宅。荒川修作設計の「三鷹天命反転住宅」はカラフルな色に塗り込まれた円筒や立方体が組み合わされた住宅。芸術作品住宅と謳うこの住宅にはフラットな面が無く身体の知覚を呼び覚ますらしい。安全な空間を批判した住宅だと。
分譲で始まったが荒川修作の事務所以外入居者が無くSOHOとして賃貸に切り替えたというNEWS。賃貸料は22万円ほどだと。高いか安いかは価値観の問題。
ただ、今の時点で誰も購入しようとは思わなかったという事実。これがどういう意味を持つのか。
新しいことをやるには半歩先を行けと言われる。一歩先に行くと誰も着いてくることが出来ない。それ以上だと論外になる。かといって足並みを揃えていては何も変わらない。だから半歩先だと。何歩先を行っても時代が追いつけば認められることもある。ただ踏み出した方向を誤ればいつまでたっても誰も近づいてくれないだろう。
さてこの住宅は何歩先をいってしまったのだろう。そしてどっちに向かって・・・