「無」について・・・
今日は会社を休んで大学院の授業に出席。「形而上学研究」ではハイデガーの『形而上学入門』を読んでいる。
「なぜ一体、存在者があるのか? そして、むしろ無があるのでないのか?」
この疑問文について前回読んだ段落では後半の「むしろ無があるのでないのか?」が矛盾している、そして蛇足であると言う話だった。
しかし、今回の段落では「無があるのでないのか?」は存在を考える際に必要な問いであるとしている。更にこの言い回しでは「存在」を問うより「無」を問うことが中心になっているように感じる。
では「無」とは何なのか。今まであったものが無くなる。それも「無」だがその場においての「無」であってその物自体が無くなった訳ではない。「無」=「消滅」なのか。無いものから在るものは生まれないだろう。例えば人が死んだら死体は残る訳で消滅することはない。しかし魂というか生命は消滅している。
まぁ天国とか別次元に行くということもあるかも知れないが。死後の世界のように。
答えようのない疑問、それが形而上学か・・・
- 作者: マルティンハイデッガー,Martin Heidegger,川原栄峰
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