不思議な作品に遭遇・・・

東京駅前の丸善本店、そこで出会った不思議な作品集を二点ほど。

石田徹也遺作集

石田徹也遺作集

・青年が学校にとけ込んで合体している、零戦と合体して空を飛んでいる、洗面台になっている。どれも同じ顔をした青年。どうにもならない現実から逃れられない状態が描かれているように感じる。見ていてとても痛々しく感じると同時になんかこの青年の状況が理解できる気がする。とてもマゾヒスティックなイメージ。
この作家は昨年31歳という若さで急逝した石田徹也。今日まで知らなかった。描かれている青年は本人に似ているらしいが自画像ではないと言っていたそうな。一度ホンモノを見てみたい作家。
small planet―本城直季写真集

small planet―本城直季写真集

・ミニチュア模型かジオラマか。現実の世界を見ているとは思えない写真。ミニチュアにしては精巧すぎる。写真家・本城直季の作品集「スモールプラネット」はそんな写真で埋め尽くされている。被写体は全て現実の風景。でもミニチュアにしか見えない。見ているものは何なのか、見ることはどういう事なのか、自分の目を疑ってしまう。

今日であった作品たちはどれもただ見ているだけでは済まされない作品。何かを訴えかけてくる。それに対して自分の中で答えを探してしまう作品。久々にゾクゾクした・・・