地元のアーティスト

yso-muko2006-09-24

今日は地元を歩く。大森界隈は文化人関係の名所が多い。馬込に向かって歩く途中に立ち寄った川端龍子記念館。時々展示替えをしているので久々に入ってみる。ここは日本画家の川端龍子が自邸に創った自分だけの美術館。今は大田区が管理運営している。
建物は龍子自身の設計で上から見るとタツノオトシゴになっているらしい。高床はピロティと言うほどの高さではなくちょっと中途半端か。
絵は迫力のある日本画。まぁ日本画とかいう呼び方自体ナンセンスという考えもあるがそんなものを突き抜けた勢いのある絵。中でも「水雷神」はすごい。だって魚雷を水の中で仁王様みたいな雷神が3人で担いで押し出してる絵。魚雷は金箔、雷神は水色、その間をエンゼルフィッシュみたいな熱帯魚が泳いでる。昭和19年てことは終戦間近で南方での戦いを描いてるから熱帯魚なのか。エンゼルフィッシュってところがアイロニカル。戦争画の善し悪しは別にしてこの絵の勢いは凄まじいものを感じる。というよりむちゃしてる感がとても良い。
勢いのある筆致に迫力のある構図。ホントに「強さ」を感じる絵だった。
記念館を出て馬込の図書館に寄って帰途につく。
そうそうダリ展が始まってる・・・