デジタルにて・・・

yso-muko2006-07-24

84年と言えばまだアナログのレコードだったように思う。そんな頃に録音された一枚のアルバム。とても記憶に残っているアルバムだった。南佳孝の曲は渋谷系やアーバン・ポップなどといわれとても洒落たサウンドだった。
当時手にした「冒険王」は何処か寂しげなそしてホッとさせるような不思議な感覚を与えてくれた。
秋田書店から出版されていた少年漫画誌「冒険王」を髣髴させるジャケットのイラスト。この「冒険王」が廃刊になった翌年にリリースされていた。
「冒険」と言う言葉には何処かあこがれのような響きを感じる。収録されている曲はこれから冒険に向かうと言うより冒険を終えてしまった寂しさを感じさせる曲が多い。ジャケットのイメージそのもののレトロ感というかノスタルジー。「火星の月」という曲はそう、火星たどり着き目の前に広がる運河を見ながら疲れ切ってタバコを一服燻らせてるような。最後のアルバムタイトルとなっている「冒険王」というも曲はまさに。
そんな気持ちを思い出したくなってCDを手に入れる。久々の南佳孝サウンド。そして松本隆の詞がジメっとはさせないなんか爽やかな後味を醸し出す。なかでも一番のお気に入りは5曲目の「PEACE」という曲。
そう言えば最近冒険してないか・・・

冒険王

冒険王