「100米の観光」田名網敬一+稲田雅子:著

どうも常識に囚われやすい。昨年、卒業制作のときも講師から常識を壊すように何度もアドバイスを受けた。
この本の帯にある「『柔らかい発想』を手に入れよう。表現、自由自在。多彩な感性を発掘する7つのアート・エクササイズ」という言葉に惹かれて買った本。買ったのは卒制大詰めの時期、買ったは良いが読んでいる余裕など無かった。
著者の田名網敬一氏は今春卒業した美大の教授。通学部の授業で行った課題をまとめた本。
タイトルの「100米の観光」はいつも見慣れた場所を違った視点から見ることで新しい発見を促そうという課題。「観光」という言葉には見て発見するという意味が込められている。
この本に収められた7つの課題、ただ何となく街を歩くのではなくこの課題を意識して見ることでいつもとは違った街が現れるかも知れない。

100米(メートル)の観光―情報デザインの発想法

100米(メートル)の観光―情報デザインの発想法