「キス・キス」ロアルド・ダール:著

ダールとの出会いは代々木にある大手予備校で長文読解の授業、今からおよそ20年前のこと。ダールの短編が教材としてテキストに掲載されていた。その時からダールを読み始めた。
まず手に入れたのは「あなたに似た人」これはかなりハマって何度読み返したことか。「ヒッチコック劇場」でも原作として使われている。強烈なブラックは中毒になる。
その後に読んだのがこの「キス・キス」探し回ってようやく手に入れた覚えがある。どうやら絶版になっていたらしく早川書房から復刻されるというNEWSを見た。これもスパイスのきいたブラックユーモアが炸裂している。何度読んでも楽しい本。翻訳は開高健。装丁は新しくなっている。
ダールの小説はとにかく人間の本質を鋭く捉えていて、ホントにあなたに似た人が沢山出てくる。
そう言えばロードショーの「チャーリーとチョコレート工場」もダール原作だとは知らなかった。

キス・キス (異色作家短編集)

キス・キス (異色作家短編集)

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))