現代の美

昨夜の美学話の続きを少々。toraさんから現代人の美意識についてコメントをいただいた。
現代の多様性はとどまるところを知らない。それは美意識にも影響を与えているのだろう。その多様性こそが趣味と言われる部分。ポール・ヴィリリオの言うところの光の速度に達した情報によって世界が手の中に収まったことによる、それこそ情報の氾濫こそが多様性をもたらした一つの要因といえるだろう。純粋なその地域の文化に様々な他の地域の文化が移植され、交配を繰り返し進化とも退化ともいえない変化を繰り返す。
現代のアートを見て思うのはそのものの美しさをよりも行為についての表現が主流になっていること。デュシャンの「泉」などその作品自体よりその行為が作品なのだろう。となると美しさを見いだすポイントも自ずと変わってくる。文化が変化を起こす時、そして価値観に変化が起こる時、行為はアートになるのだろうか。
これまでの美学では対応出来なくなっていくのだろう。
つれづれと脈絡が無くなってきてので今日はこの辺で・・・