美の基準とは・・・

先日、kuroneko1122さんのところでコメントしてきた話題。人はなぜ同じものを美しいと感じるのだろう。美の基準はいつ、どこで育まれるのか。これは過去の哲学者たちの永遠のネタ。「美学」なぞという学問まである美の解釈。
生まれつきのア・プリオリと言ったのはカントだったか。生まれたときは真っ白いキャンバスで育つに従いいろいろな色が塗られると考えたのは誰だったろう。ヘーゲルやらなんやらかんやら。そういえばニコライ・ハルトマンの「美学」、買ったはいいけどまだ読んでない・・・
思うに美の基準は「バランス」に大きな比重があるのではないだろうか。黄金比やシンメトリー、日本人はちょっと外したバランスが好みだったりする。バランスが大きく崩れるとそれは醜となる。「整った顔立ち」「均整の撮れた肉体」どれもバランスによる美しさを表している。
黄金比のパターンに当てはめると世界の美女はほとんどピッタリだと何処かのテレビ番組でやっていた。
では、何故「バランス」なのか。一つの理由として「重力」のある環境に生きるためでは無いか。「重力」によって様々な動きは制御され、矯正されている。それは生きるものの育ち方にも大きな影響を与えているだろう。もし、無重力の世界での美意識はまた違うものになるように思える。
将来、宇宙人とコンタクトを取った際、重力バランスの違う星の宇宙人とは美しさの基準がどのように違うのか・・・
他にも要素はあると思うが今回は「バランス」についての思いつき・・・
まぁ最後は自分が美しいと思えばそれで良し。
眠れない夜、そんなことを考えてみた。

  • 読んだ本

美学にハマった際、最初に集めた全集は今道友信著「講座美学」全5巻。今思うに良く読めた。
大学のテキストで自分としては分かり易かった

感性論―認識機械論としての「美学」の今日的課題

感性論―認識機械論としての「美学」の今日的課題

そろそろ読まねば
美学

美学

後はカントの批判もの三部作など。