ARCHIGRAM MOVIES!

  • まさに60年代、70年代的な作品。模型、風景、スケッチのフラッシュバック的なコラージュによる構成はソラリス的SF感を醸し出している。スピードと停滞のアンバランス感がなかなか面白い。パンク的な倒錯と混沌、破壊そしてアイロニー。さすがモンティーパイソンを生み出したイギリスの映像作品。
  • 建築は外から眺める作品ではなく、内部や外部に「空間」という質を持ち、人がその中に入り込み、体感することでその価値を得るものだと私は思う。建設と建築の違いはその空間に「感動」があるか無いかの違いだと聞いたことがある。
  • 建築家が建築を創り出すとき、その作品を紹介し、建築家の思想をプレゼンテーションするためにこれまでは写真やドローイング、図面などのコラージュが使用されてきた。アーキグラムはそれを動く映像で示した例だと思う。
  • 当時に比べ、建築も複雑化し、建築家の思考も複雑化した今こそ、VTRやWEBのような映像表現、そして双方向的なアプローチをもって説明手段とする必用を感じている。
  • 建築はアートのように好きなやつがわかってくれれば良い、と言うモノではないと思うから・・・
  • 建築に係わるメディア戦略はこれからが本格的な始まりではないだろうか。このDVDはその先駆けと言えるだろう。

ARCHIGRAM MOVIES!
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ビデオメーカー (2005/02/25)
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